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    2006

06.26

広島の昔話5

昔話の面白い点として、同じような話が舞台を変えて各地に残されていることがある、というのがあります。
内容はほぼ同じなのですが、語りぐさとなった場所がそれぞれに違う。
今回もそんなお話の一つ。

広島で伝わっている話としては、三カ所ほどありました。
どれも内容は同じですが、場所は全く異なります(笑)

「婆が岩」

お婆さん奮戦記です。
『婆ヶ岩のたこ』

昔々。殿場というところにお婆さんがすんでおりました。
ある日お婆さんが岩場を歩いておったら、大きなタコがいるではありませんか。
早速お婆さん、包丁もってそのタコのもとへと行きました。
気が付かれないようにそっと近づいて、足を一本スパッと切って持ち帰ったのです。
大きなタコですから、足も相当大きかった。
村人はそれを見て、「どこで手に入れてんじゃ?」と聞いたのですがお婆さんは教えてくれませんでした。

次の日同じ岩場に行ったら、また昨日のタコがいるではありませんか。
早速もう一本、次の日も、また次の日もと足を持って帰りました。
そしていよいよ最後の一本となりました。
お婆さんは欲をかいて、今日は皆持って帰ろうと思いました。
包丁片手にタコに挑むお婆さん。
しかし、タコも今まで7本持って行かれています。
そうはさせじと大格闘となりました。

そしてついに、タコがお婆さんを締め上げたのです。
お婆さんは悲鳴を上げ、たまたま近くにいた村人が駆けつけたのですが、既に遅し。
あっという間に海の中に引き込まれてしまいました。

その岩は今でも、婆ヶ岩といって、その姿を残しているそうです。




注:
この話は、江田島と井口、そして豊田郡にその話が残されています。
そして、それぞれに「婆ヶ岩」と呼ばれる岩が残されています。
井口の岩は、西部開発時に埋め立てられてしまいましたが…
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